インプレスホールディングス(コード:9479)は、2025年7月28日をもって東京証券取引所スタンダード市場から上場廃止となりました。
目次
上場廃止の経緯
2025年5月13日、取締役会において支配株主である創業者・塚本慶一郎氏およびその資産管理会社T&Co.(合計で約57%保有)による株式併合(MBO=マネジメント・バイアウト)による非公開化が決議されました。
非支配株主の保有する株式はすべて1株未満の端数となり、裁判所の許可を得た上で会社が買い取る計画です。
買い取り価格は1株あたり210円で、市場終値159円に対して約32%のプレミアムが付きました。
業績不振
インプレスHDは出版・Webメディア事業を展開していますが、紙媒体の販売減少、原材料・印刷コストの高騰、従業員報酬水準の上昇などにより、業績は低迷。売上高は3年連続で減少し、営業利益・経常利益は2年連続の赤字となっています。
資本市場からの脱却による柔軟性の確保
短期的な業績圧力から解放され、サプライチェーン改革やD2C事業モデルへの投資、コミュニティ戦略など中長期視点での施策を機動的に進めるために、非公開化を選択したとされています
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