ROIは「Return On Investment」の略で、日本語では「投資利益率」や「費用対効果」と訳されます。
簡単に言うと、投資した金額に対してどれだけの利益を得られたかを示す指標です。
通常のROIの計算方法は、例えば、100万円の広告費をかけて、200万円の売上を上げた場合、ROIは100%となります。
(200万円 ÷ 100万円 × 100 = 100%)
目次
株式投資におけるROIの計算方法
投資におけるROIの計算方法は下記のような式で計算します。
ROI = (売却額 – 購入額 – 手数料) ÷ 購入額 × 100
株式投資におけるROIと他の指標
株式投資においてROIは株価を購入するタイミングや利用中の証券会社の手数料等に大きく影響を受けるため、売買判断には使いずらいという特徴があります。
また、個人の投資では損失を回避しようと、利益が小さい間に利益を確定させたり、値下がりした際にすぐ売却できないなど損失回避バイアスが働いてしまいROIを最大化しようと思ってもなかなかうまくいかないのが現実ではないでしょうか。
損益回避バイアスとは何?
損益回避バイアス(Loss Aversion Bias)は、心理学と行動経済学においてよく研究されている概念で、人々が損失を避ける傾向が利益を追求するよりも強いという現象を指…
ROIあくまで投資効率を図る指標のため、意識することは重要ですが、投資判断に使えるというものではありません。
投資判断は下記のような指標を使いながら行うのが一般的でしょう。
PBR:純資産に対して株価がどのようになっているのか
PBRとは?
PBR(Price Book-value Ratio)とは、日本語で「株価純資産倍率」と訳され、企業の株価が、その企業の1株当たりの純資産(BPS)に対して何倍になっているかを示す指標で…
ROE:企業の収益性を見る指標
ROEとは?
ROE(Return on Equity)は株主が出資したお金(自己資本)に対して、どれだけの利益を上げているかを表す指標です。つまり、企業がどれだけ効率よくお金を稼いでいるか…
上記以外にもたくさんの投資判断に利用できる指標があります。
コメント