PBRとは？

PBR（Price Book-value Ratio）とは、日本語で「株価純資産倍率」と訳され、企業の株価が、その企業の1株当たりの純資産（BPS）に対して何倍になっているかを示す指標です。

PBRとは？

PBRは株価の割安・割高の判断に利用されます。
PBRが低いほど、株価が純資産に対して安く評価されている（割安）と判断され、高いほど割高と判断される傾向があります。

PBRは市場・投資家がその企業の将来性や成長性にどれほどの期待をしているかを反映していると考えられます。
PBRが高いということは、市場がその企業の将来性を高く評価している可能性があります。

PBRの計算方法

PBRの計算は以下の通りです。

PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産（BPS）

投資でPBRを活用する際の注意点

業界による違い

業界によって適正なPBRは異なります。
成長性の高いIT業界では、PBRが高いことが一般的ですが、日本の成熟している製造業ではPBRが低いことが一般的です。　また銀行銘柄なども低いことが多くなっています。

無形資産

特許権やブランド力など、無形資産の価値はBPSに十分に反映されていない可能性があります。

将来性を表すものではない

PBRは過去のデータに基づいた指標（積み上げてきた資産などをベースに計算されるもの）であり、将来の業績を必ずしも反映しているわけではありません。
基本的には成長の期待値など、複雑な要因が絡まっているため、投資を検討している銘柄の投資における重要なパラメーターを分析して売買を行いましょう。