配当利回りとは、株価に対して年間の配当がどれだけ受け取れるかをパーセントで示す指標です。
いわば、株式投資における「利回り」のようなものです。
例えば、ある会社の株価が2,000円で、年間の配当金が1株あたり100円の場合、配当利回りは5%(50円 ÷ 2,000円 × 100)となります。
つまり、この株を購入した場合、1年間で投資額の5%が配当金として戻ってくる見込みということになります。
配当利回りが高いほど良い?
一般的には配当利回りが良い銘柄は投資先として魅力的だと考えられています。
しかし、配当利回りだけで株を選ぶのは危険です。
将来的に配当が減少しないか
配当金は、税引後の利益から支払われるため、業績が悪化している企業は配当金を減らす可能性があります。
配当金が減らされる、いわゆる減配を行なった企業は通常では、株価が下がるため、配当金を得ても短期的には投資家は損失を出してしまう可能性があるのでご注意ください。
成長株(グロース株)は配当金がない場合が多い
成長性の高い企業、いわゆるグロース企業は投資家への分配より優先的に自社事業への投資を優先するため、利益は再投資されているケースがほとんです。
配当利回りが悪いからといって投資をしなかったら、成長株に投資する機会を逃す可能性があるので、配当利回りが低くても成長性を感じる企業には投資を行うのが良いでしょう。
配当性向が高すぎる場合
1株あたりの純利益(EPS)がたとえば、100円とします。
そこから配当金を1株あたり30円支払っている場合、配当性向が30%となりますが、仮に80円の配当を出している場合、配当性向が80%となります。
株主を優先して、配当金を出すことは素晴らしいことですが、企業はしっかりと成長しなければ肝心な株価が上がりません。企業が成長するには、利益を再投資して企業をさらにスケールさせたり、新しい事業を生み出していくことが必要です。
また配当性向が高すぎる場合は、継続的に配当ができないこともあったり、減配がある場合がほとんどなので、注意が必要です。
まとめ
配当利回りとは、株式投資における重要な指標の一つですが、他の指標と合わせて総合的に判断することが大切です。高配当を求める一方で、企業の財務状況や将来性もしっかりと見極めるようにしましょう。
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