ROE(Return on Equity)は株主が出資したお金(自己資本)に対して、どれだけの利益を上げているかを表す指標です。つまり、企業がどれだけ効率よくお金を稼いでいるかを示すバロメーターとなります。
ROEの計算方法
ROEは、以下の式で計算します。
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
※当期純利益とは企業が1年間で得た純粋な利益です。
※自己資本とは株主が出資したお金です。
ROEが高いほど良いのか?
一般的に、ROEが高いほど、企業は自己資本を効率的に活用して利益を生み出していると考えられます。
そのため、投資家にとっては、ROEが高い企業は魅力的な投資対象となることが多いです。
ROEが高いからといって必ずしも良い企業とは限らない?
ROEが高いからといって必ずしも良い企業とは限りません。
ROEと同時に2つ点にも注意が必要です。
レバレッジをかけすぎていないか?
借金(負債)を多く使って事業を行っている場合、自己資本に対する利益率は高くなる可能性があります。
投資を実際に行う時にはROEは考慮すべき指標ですが、高いROEを実現している企業でも財務レバレッジもすべきでしょう考慮すべきでしょう。
一時的な要因の可能性ではないか?
一度の大きな利益によってROEが一時的に上昇している場合もあります。
非継続的な利益の発生
- 1度きりの大きな受注
- 資産売却による利益
- 為替差益
現在は、為替が激しく変動しており、為替差益については特に考慮すべき内容だと言えます!
自己資本の減少
- 自社株買いによる自己資本減少
株主還元の一つの手法としても、よく用いられる自社株買いは会社のROEを高めるいい手段なんですね!
会計処理の変更
- 配当による自己資本減少
- 会計基準の変更による影響
- 評価方法の変更による影響
ROEで会社を評価する際には以上の内容も判断材料に加えましょう。
その他の要因
そもそも、景気が良い時期には、多くの企業の業績が改善し、ROEが上昇する傾向があります。
景気の全体の流れも把握する必要があります。
また特定の業界で新しい技術や製品が登場したり、法律が改正されたり、規制が緩和されたりすることで、その業界の企業のROEが一時的に上昇することもあります。
ROEの目安
ROEの一般的な目安として、10%以上が優良企業といわれることがあります。
しかし、業界によって適正なROEは異なります。
例えば、金融業は他の業界に比べてROEが高い傾向にあります。
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